八卦掌を学ぶ意義
50歳代 女性
「八卦掌」を習い始めて丁度一年になります。始める前には、「八卦掌」についての知識は皆無でした。
若い時から何時か中国武道を学びたいと思っていたのですが、どうしてもその時間がなく、この年になってやっと機会が訪れました。
年令から見てどうかとは思ったのですが、せっかくのチャンスなので、中国武道の持つしなやかな身体の動きに興味がありました。
見学、体験練習を受けた時、今まで気付かずにいた人間が歩く際の「重心移動」、それを自然な形の中で行うことの難しさを知りました。
先生の指導の下、スローモーションの様な動きの中でそれを体感、意識したのです。
バランスの悪い「歩行」こそが、体の線を崩して行く原因であると、改めて認識させられ、悪い癖を直して行かなければ、正しい姿勢を保つことが出来ない事に気付きました。
基本的な動きを体が覚えるまで、バランスの取れた形を会得する指導方法なので無理なく続けられました。
一年が過ぎ、やっと少しリズム感が得られる様な気がします。
根気よく、ゆっくりと学び、神経を集中させながら歩行練習をする中で、徐徐に上半身の動きを加えて行くのは大変効果的だと思います。
何時の間にか、熱が入り体内に「気」が貯まって行くのが感じられます。
これが元気になると言う事なのかと感じます。例えば、階段を上る時のだるさが少なくなったとの実感があります。
一年間の学習では、入り口に辿り着いたばかりで、先生もこれからが「八卦掌」の面白さが感じられる時期に入ったとおっしゃるので、楽しみにしております。